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カミングアウト 其の2

LGBT考
Photo by Sharon McCutcheon on Unsplash
カミングアウト 〜Salir del Clóset〜
日本に住んでいる間には誰にも打ち明けられなかった自分のことだったけれど、海外に出てからというもの少しずつ信用のおける人達に話すようになってきた。さらに言うと夫くんはいわゆる「オープンリー・ゲイ」なので、彼に出会ってからはその影響で私のカミン...

最近日本、海外を問わず色んな業界の有名人がカミングアウトしているようだけれど、私は個人的に非常にいい傾向だと思っている。可視化されていない私達だからこそ今手を挙げてここにいることをアピールする。確かにとっても勇気のいることだけれど、その恩恵はきっと自分に返ってくるはず。そういう意味でも影響力のあるセレブが発信するのは私達凡人が行うよりもリスクが高いだろうけど、もっとそれ以上のインパクトがある。

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NFL現役選手が同性愛をカミングアウト「公表して、目に見えるようにしておくことはとても大事」 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
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エレン・ペイジ、トランスジェンダーであることを告白「私の名前はエリオット」
2014年に同性愛者であることをカミングアウト

知名度の全くない一般人の私だって全く怖くないわけじゃない。でも怖いからって何もしないでじっとしていても自分が不幸になるだけだし、それよりはできる範囲でいいからリアクションした方がよくないかなって思う。それも一人よりは二人、二人よりは十人、仲間は出来るだけ多い方がいい。赤信号だってみんなで渡れば怖くないんだから。

こうやって私達が周りに本当の姿を見せて平然と生活をすることで、それを見た隠れ当事者には勇気を持って出て来てもらいたいし、当事者じゃない人達にはマイノリティに少しずつでもいいので慣れて行ってもらいたい。みんながLGBTなんて周りに普通にいるよと言うようになったら今のような謂れのない差別や虐めがなくなるだろうから。


カミングアウトってされる側だって難しいかもしれないけれども、でもする側からするともっと難しい。好きな人に告白するよりもずっと難しい。単に恋人としての自分が判断されるのではなくて、一人の人間としての自分が判断されるのだからレベルが違う。

ゲイって一般人からしてもすぐに分かるバレバレな人と言われるまで全く分からない人がいる。私は前者、カミングアウトする前から大抵の人は分かっていることが多い(ちなみに夫くんは後者)。「ねえ、おネエさん」っていきなり言われたこともある。

そんな私でさえ第三者に対して自分がゲイであることを認めるのはかなり躊躇した。だから今までヘテロとして振る舞って来た人にはかなりの難関のはず。それが保守的なマチズム(男性優位主義)が強いスポーツ界であれば尚更だろうな。


言っておくけれど、カミングアウトすれば全てが丸く行くというわけじゃない。ヘイターはここと言わんばかりに攻撃してくるしね。でも世の中の全ての人を同時に喜ばせることなんて不可能なんだし何をやっても不満に感じる人は必ずいるんだから、誰かに嫌われることを恐れていちゃあ何もできない。むしろそれよりも、少なくとも自分自身と自分を愛する人達に対しては嘘をついていないという大きな安堵感を得られる。


私が他人の力を借りずに自分からアウトしたのは私が20代半ば、スペインのとある会社で働いていた時だった。同じ事務所の中に面倒見のいい姉御肌のスペイン人女性がいて、私は密かに彼女を慕っていた(もちろん恋愛感情ではない)。当時ようやく
Windows 95が市場に出てパソコンが普及し始めた頃、私達社員にも一人一台のデスクトップが支給された。インターネットが発達する前のパソコン通信には内輪のチャットみたいな機能があり、仕事中にこっそり彼女と私語メッセージを送り合うことがたまにあった。その機能を使って真実を述べた。

「俺のこと受け入れてくれる?」
「なんで?どういうこと?」
「男の人が好きなこと」
「何言ってんの、もちろんじゃない」

それだけの短い会話だったけれど、心が暖かくなると同時に涙が溢れて来て、仕事しているふりをしながらこっそり泣いた。


結局はその後、思わぬ事態に巻き込まれてアウティングされ(上記の彼女にではない、念のため)、その先数年間はとても辛い期間を過ごすことになるのだけれど、それでも人生長い目で見ると自分はカミングアウトしておいて心底よかったなと思っている。だってこんなに素敵な家庭を持つことができたんだから。

そして近い将来時代が進化して、カミングアウトする必要さえないような自由な世の中になって欲しい

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